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先日ある取引先から、「メールを送ったらエラーが返って送れなかったんです。」という問い合わせが来ました。
「どんなエラーですか？」
「英文の文字でナントカフェイタルエラーというのが書かれています。」
「それじゃ、私の所に転送してもらえますか」
「はい」
・・・
ということで送られてきたメールが以下のようなものでした。
——– Forwarded Message ——–
Subject: Returned mail: see transcript for details
Date: Fri, 19 Oct 2018 16:36:25 +0900 (JST)
From: Mail Delivery Subsystem
To: ***@****.or.jp

The original message was received at Fri, 19 Oct 2018 16:36:24 +0900 (JST)
from fsav401.sakura.ne.jp [133.242.250.100]

—– The following addresses had permanent fatal errors —–
<****@******.jp>
(reason: 550 5.7.1 Service unavailable, Client host [219.94.129.185] blocked using Spamhaus. To request remov…p://www.spamhaus.org/lookup.lasso (AS16012611) [TY1JPN01FT004.eop-JPN01.prod.protection.outlook.com])

—– Transcript of session follows —–
… while talking to jumonjiu-ac-jp01i.mail.protection.outlook.com.:

DATA
<<< 550 5.7.1 Service unavailable, Client host [219.94.129.185] blocked using Spamhaus. To request removal from this list see http://www.spamhaus.org/lookup.lasso (AS16012611) [TY1JPN01FT004.eop-JPN01.prod.protection.outlook.com]
550 5.1.1 <shiotani@jumonji-u.ac.jp>… User unknown
<<< 503 5.5.2 Need rcpt command [TY1JPN01FT004.eop-JPN01.prod.protection.outlook.com]

つまり　www.spamhaus.org　というところに、貴方が使っているさくらインターネットのサーバーがブラックリストとして掲載されているため、受信を拒否された。
ということだそうです。

さて、あれ？なんでメールが送れなかったという人から、メールを転送してもらえたの？と気が付いた人は、素晴らしい方です。

つまり、全ての人に送れないわけではなく、スパム判断として、spamhouseを使っている人のみ受信拒否を食らってしまうということになります。

このwww.spamhaus.orgは、スパムメールを撲滅するための団体が運営するサーバーで、大量のメールを送るアカウントを使っている利用者と同じ共有サーバーを使っている場合、共有サーバーのIPアドレスそのものが登録されてしまうため、同じサーバーを使っているすべての利用者の送信サーバーがスパムサーバーとしてブラックリストに掲載されてしまうという、なんとも迷惑な話です。
もし、上記のようなエラーとなった場合、www.spamhaus.orgのサイトにいき、当該のIPアドレスがスパムサーバーとしてリストされているかどうかを確認することは可能です。

下記のURLから当該のIPアドレスを入力すると
https://www.spamhaus.org/query/ip/219.94.129.185
Blocklist Lookup Results　というところにリスティングされているかどうかを確認することができます。

このサイトに掲載されていた場合、申請すれば登録を解除してもらえる、と様々なサイトに掲載されていますが、これには注意が必要です。
使用しているレンタルサーバーの会社「さくらインターネット」に相談したところ、「ご自分の判断で勝手に申請を出差内でください。出されるとそれ自体がスパムと判断されて、解除されなくなる場合がありますので、絶対にしないでください。」との回答がありました。

つまり上記の様なメールが届いた場合は、必ずご自身のプロバイダーに問い合わせをし、「このようなメールが届いている旨」を報告したうえで、ブラックリストの解除を訴える方がよろしいかと思います。

また自分のドメインがブラックリストに登録されているかどうかを簡単に調べる方法として、aguseという調査用のサイトがあります。
https://www.aguse.jp/
この一番下に表示される「その他の情報」「ブラックリスト判定結果」

というところを確認すると、ブラックリスト判定結果、という一覧表が出てくるので、ここで「SAFE」とあれば問題はありません。
「CAUTION」とあれば、そのサイトにいき、自分のIPアドレスがブラックリストに登録されているかを確認するか、または、ご自身のプロバイダーに確認して、「こちらでCAUTIONと表示されている」ということを伝えて、対処してもらうことが確実です。

いずれにしても自分ですべてできる、というよほどの自信がない限り、勝手な判断で他所のサイトを見ながら、うろ覚えで勝手に対処をすると、事態を長引かせることになるので、十分ご注意ください。