西之島が日本の領土と排他的経済水域をどんどん拡大し続けている

小笠原諸島父島の西約130キロメートルに位置する西之島。(出展:海上保安庁海洋情報部)

2013年より火山の噴火によりどんどんと領土を拡大し続け、排他的経済水域(EEZ)が広がる位置まで拡大しています。
国土が狭い日本は文字通り島国ではありますが、排他的経済水域(EEZ)は約405万平方kmあり、これは世界的に見ても10指に入る広さを誇り豊かな海洋資源に恵まれています。

海洋資源といえば、まず思い浮かぶのは漁業ですが、海底に眠る鉱物や天然ガス、石油などの地下資源も豊富に存在することを考えれば、国の豊かさが国土の広さだけではないことに気が付きます。

西之島は火山活動が活発で、報道だけを見ると最近急に発見されたような錯覚に陥りますが、歴史的には約1000万年前に火山活動により島が誕生し、1543年、1702年にスペインの船により「噴火する島」という航海記録が残っていると言われています。明治時代には西ノ島と呼ばれるようになり、1912年には海図にも「西ノ島」として表記されるようになりました。

この一帯は海底火山が活発で、1973年には西ノ島東方600mで新島が生まれ、やがて西ノ島と合体し、島の面積がどんどん拡大されていきました。
もちろん現在も火山活動は活発で、今後も拡大し続けることと予想されます。
噴火活動が落ち着いた2016年より、島の生態系と生い立ちの謎を解くための研究として上陸調査が開始されました。
火山活動で誕生した島がどのように生態系をこれから形成していくのか、鳥類が運ぶ植物や虫などがこの島をどのような彩に変えていくのか、ここから数百年数千年あるいは数万年かけて新たな歴史を刻んでいく、まさにロマンあふれる旅が始まろうとしています。

小笠原をはじめとする近隣の島々は、太平洋に浮かぶ絶海の孤島。世界自然遺産にも指定されたこの一帯は、地球の歴史を紐解くうえでも重要な役割を果たすに違いありません。

出来れば今後もさらに拡大を続け、日本の排他的経済水域を拡大してくれることを願っています。

西ノ島

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